シベリア鉄道の漫画

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今からちょうど124年前、世界で一番長い鉄道「シベリア鉄道」の建設が始まった。1891年5月31日、世界旅行から戻ったロシアの皇太子(後のニコライ2世)臨席のもと、ウラジオストク近郊で、ウスリー鉄道の起工式が行われた。その後、ウラジオストクとハバロフスクを結ぶために建設された鉄道の1区間は、偉大なシベリア鉄道の一部となったが、当時、このような大規模な国家プロジェクトはなかった。

ロシアで鉄道建設が切迫した問題となるのはずいぶん後になってからのことだ。ロシアが太平洋へ出た後、予期せぬ問題が生じた。東西に伸びる広大な国土が、国の社会・経済的発展にブレーキをかけ始めたのだ。信じがたいことだが、19世紀末、首都から東の端まで行くのに3年もかかった!

シベリア鉄道の全長は9298キロ。現在は、最速列車№ 1/2「ロシア」で、6日間で走破できる!

日本のイラストレーター、織田博子(オダヒロコ)さんは、女性一人で約9000キロのシベリア鉄道の旅を駆け抜け、「女一匹シベリア鉄道の旅」という名のコミックエッセイを描いた。同コミックエッセイは、2015年1月に出版された。織田さんのコミックエッセイは、「危険で寒い国」というロシアのイメージを覆した。そして織田さんは4月、再びシベリア鉄道に乗ってモスクワにやってきた。

織田さんは、ラジオ「スプートニク」を訪れ、インタビューに応じてくださった。織田さんは、「5年後、ロシアの広告市場では、アニメスタイルの広告が増えるだろうか?」との質問に、次のように答えてくださった。

「ロシアが漫画ばっかりになったらびっくりします(笑)。でもロシアのアニメはすごく可愛いので、その可能性はあると思います。ロシアは可愛いキャラクターをつくるのが上手です。例えば、マトリョーシカなど。ですから、もしかしたら5年後にロシアに来たら、漫画だらけになっているかもしれません!日本とは違う漫画ができたら、とてもいいなと思います。ロシアの人が日本の漫画を読むだけでなく、コマーシャルの漫画とか、何かを説明する漫画とかをつくっていったら、すごく面白いと思います。ロシアの人たちはイメージを持つのが上手です。電車に乗っていてもロシア人は4時間も5時間も景色を見続けています。きっとイメージをたくさん持っているからだと思います。ですから、それが絵になって表れてきたら、どのようなものになるのか、とても楽しみです。ロシアの人が描く漫画が、もしかしたら5年後に読めるようになるかもしれません!」

漫画がロシアに登場したのは、日本文化が世界中で急速に普及し始めた1980年代後半だった。ソ連崩壊に伴い、ロシアの若者たちは自由を感じ、若者の間では、日本のポップカルチャーのファンがたくさん現れた。日本からインスピレーションを得た若者の新たなサブカルチャーの誕生に促進され、ロシアではアニメやマンガの人気が高まり続けている。

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