ブラッター氏は、緊急記者会見を開き「選挙は終わったが、挑戦は終わってはいなかった。FIFAは、機構の変化が求められている。FIFAの会議で代表達は、私を信任してくれたが、それですべてがなされたわけではなかった。それゆえ私は、後継者を選ぶために、できるだけ早急に特別会合を招集するよう要請する」と述べ、集まった人達にショックを与えた。
会長は、そうした声明以外、いかなるコメントもせず、又記者団の質問にも答えなかった。
ブラッター会長は、1998年からFIFAを率い、5月29日に5期目の再選を決めた。しかし、来年2016年5月に予定されている総会を待たずして、突然辞任を発表した。後任の最有力候補としては、ヨルダンのアリ・フセイン王子の名が挙がっている。王子は、先日の会長選挙でブラッター氏に挑み、第一回投票で73:133で敗れた。
なおブラッター氏は、2018年のWカップ・ロシア大会開催の保証人とみなされており、大会開催権をロシアから奪うべきだとの提案に関しては、何度もこれをはねつけている。
このところFIFAは、汚職スキャンダルの渦中に置かれている。スイスの検察はブラッター氏には嫌疑はかかっていないと主張しているが、新聞NYTimesが引用した公式筋の情報によれば、ブラッター氏は、FBI及び米国法務省による取調べを受けている。