原子力エネルギーにおけるロシアの「飛躍」

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ロシア国営原子力企業「ロスアトム」は現在、世界の様々な国で29基の原子炉を建設している。そして近い将来、その数は64基になる見込みだ。「ロスアトム」のセルゲイ・キリエンコ社長が、3日に閉幕した第7回国際フォーラム「アトムエキスポ」で語った。

キリエンコ社長によると、ロシアは原子力発電所の安全保障、および長期的な稼動に関する分野における世界のリーダーであり続ける。原子力技術開発におけるロシアの指導的地位を支えているのは、現実的な成果だ。

ウリヤノフスク州ディミトロフグラードにある原子炉科学研究所は、次世代多目的原子炉「BREST-300」の建設に取り掛かっている。原子炉は、2020年の稼動予定。ロシアの「BREST-300」は、第4世代の循環式原子炉だ。普通の原子炉では低濃縮ウランが使われており、深刻な環境問題となっている多くの放射性廃棄物が発生する。世界ではすでに、米国の約11万トンを含む、およそ34万5000トンの放射性廃棄物が蓄積されている。一方で、処理技術を持っているのは、ロシア、フランス、英国だけだ。その他の国は、使用済み燃料を蓄積しているのみで、廃棄物の処理問題が、原子炉の効率的な利用にブレーキをかけている。

ロシアの第4世代原子炉は、廃棄物を出すことなく原子力エネルギーをつくりだすことが可能。これは文字通り、平和的な原子力だ。このような原子炉を持てば、核兵器製造に使用可能な廃棄物は出ない。そのためこのような原子炉は安心して輸出できる。

専門家たちは、ロシアの次世代原子炉について、前例のない高さの安全レベルを有していると指摘している。原子炉建屋やその屋根などが激しい損傷を受けるような事故が発生した場合でも、住民の避難を余儀なくさせたり、長期間にわたる土壌の放射能汚染を引き起こす、放射性物質の拡散は起こらない。

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