ロシアが参加しないG7の影響力と権威は、急速に低下している。中国の専門家たちは、このような見解を表している。新華社通信が伝えた。
中国現代国際関係研究所のルアン・ゾンザー)副所長は、「G7は現在、その重要度を急速に失っている。ロシアはG20、BRICS、上海協力機構、またその他の機関や団体に、さらに多くの注意を払うようになるだろう」との考えを表した。また副所長は、「西側がロシアのG8参加を停止した後、ロシアは西側との現実的な統合の可能性を信じることができなくなってしまった」ため、現段階でG8形式に戻る可能性は全くない、との見方を示している。
北京大学 国際関係学院のワン・ジースー学院長は、「ロシアの『G8』参加への敬意が示されたとしても、ロシアがG8へ戻る可能性はない。しかしG7では、ウクライナ、シリア、イラク、リビアなどを含む現在の大規模な紛争を解決するためにはロシアの参加が『緊急に必要』であることが認められている」と語った。
新華社通信は、「G7は、高まる批判に直面している」と指摘している。新華社通信によると、G7に反論する人々は、増え続ける国際問題の効果的な解決策の摸索で、先進国の首脳たちは何度も失敗している、と述べているという。