なおラジオ「スプートニク」のインタビューで、インドの分析センター(シンクタンク)「ゲートウェイハウス」のサミール・パティル専門家は、インドがロシアの最新兵器に関心を持っているのは驚くことではないと述べ、次のように語っている。
「インドには、独自の戦車『フューチャー・インファントリー・コンバット・ビハイクル(FICV)』開発計画がある。そのため、もし予算が許すならば、インドはアルマータ、あるいは、少なくとも、アルマータのいくつかのコンポーネントを購入する可能性がある。それは研究のためと、後に独自の戦車を生産する際に使用するためだ。アルマータが、一連の軍用車両のプラットフォームになることも、アルマータを保有する利点だ。私は、インドが、自国の軍のために、このような軍用プラットフォームの保有に関心を持つと考えている」。
アルマータのプラットフォームの開発は、まだ終わっていない。しかしロシアはこれが、アルマータのプラットフォームを購入する国々と共同で、新たな技術開発を行う可能性をつくり出すと考えている。パティル専門家も、ロシアと共同で、インドにとって必要不可欠な未来の戦車の開発を行う可能性もあるとの見方を示し、次のように語っている。
「ロシアは、インドが武器を共同開発している唯一の国だ。インドとロシアは、次世代戦闘機『フューチャー・ジェネレーション・ファイティング・ファイティング・エアクラフト(FGFA)』と、輸送機の設計を行っている。インドは、新たな戦車の開発に関する合弁企業の設立に関心を抱くと思う。なぜならこれは、『インドで行え』という、インドのモディ首相のイニシアチブにも合致するからだ。このプログラムは、共同開発や共同生産をするための、外国のパートナを探すことを目的としている」。
新世代戦車T-14「アルマータ」の主な特徴は、そのレイアウトにある。戦車の乗組員は全員、車体の装甲カプセルに搭乗し、保護される。アルマータは、対戦車弾の有効な保護システムを搭載している。この保護システムは、戦車に向かって飛来する砲弾などを、戦車に命中する前に自動的に爆発させるため、戦車は損傷を受けずにすむ。専門家たちは、アルマータの125ミリ口径の新たな砲の機能は、外国産で最も優れているドイツ製の「ラインメタル」砲の120ミリ口径よりも、20-30パーセント優勢であると指摘している。また一連の専門家たちは、アルマータに、さらに強力な152ミリ砲が搭載される可能性もあるとの見方を示している。
「アルマータ」のプラットフォームのロボット化のレベルは、特別な付加的要素が出現した場合に、人間が搭乗せずに稼働する軍用車両をつくることが可能となることを示している。