ソウル国立大学付属病院のホ・デソン教授は、「結核は韓国ではMERSよりもっと恐ろしい伝染病だ。結核は患者と直接コンタクトをしなくても、簡単に空気感染で広がっていくからだ」と語り、MERSの場合は空気感染の危険性は少ないと指摘している。
経済協力開発機構(OECD)の発表では、韓国は世界の34の先進国の中でも最も結核患者が多い。2013年の時点で結核患者の数は3万6089人。そのうち2466人が死亡している。ホ教授は、韓国では毎日、6人から7人の結核患者が死亡している状態と語る。
韓国では2015年5月20日から現時点までに95人がMERSに感染し、そのうち9人が死亡している。