警察は、感染の疑いがある者が公共の場にあらわれた場合には、力で医療機関に隔離すると脅している。感染に関するデマを広げる者たちに対しても、厳しい措置がとられる。
また韓国のチェ・ギョンファン経済副首相兼企画財政相は、MERSの流行が韓国経済に大きな打撃を与える恐れがあると発表した。 ロシア科学アカデミー極東研究所コリア調査センターの経済問題の専門家、スヴェトラーナ・ススリナ氏は、ラジオ「スプートニク」のインタビューで、MERSが韓国経済にネガティブな影響を与える可能性について、次のように語っている。
「韓国は自らを、財政的に完全に開放されている国として位置づけている。しかし韓国は、商品の輸出や投資の流入に左右されている。そのため、ウイルスの拡大状況が危険なものとなった場合には、もちろん、外国の貿易パートナーが活動を思いとどまり、韓国の経済発展に影響を与える可能性がある。韓国は、他の多くの国と同じく、外国市場の影響を受けており、輸出額や投資額、移民者数などは、外国市場の状況に左右される。もしこれらのチャンネルが『干上がったら』、経済は大きな損害を被る。これによって、国内総生産(GDP)の成長率が低下する。今も韓国のGDP成長率はそれほど高くはなく、約3パーセントだ。しかし、パニックが起こる大きな要因は、現時点では見られない。個人的には、悲惨な状況ではないと思っている」。
韓国政府は、コロナウイルス対策を担当する特別チームを設置したと発表した。特別チームには、保健機関の代表者、医師、専門家たちが含まれている。