上海協力機構青年フォーラムの前には様々な課題がある。まさにその参加者らは、若きリーダーの協力を拡大し、これによって様々な問題について機構の指導部に行う提案の策定に努めていかねばならない。最優先地域プロジェクト研究所のニコライ・ミロノフ代表は、もちろん、まず、これは若い世代の関心を反映したものでなければならないとして、次のように語っている。
「上海協力機構青年フォーラムは同機構のサミットにとって重要な付加要素だ。ここで、このプロセスに取り組む人々の専門的共同体が形作られる。これは未来の人材だ。もちろん、若者層を通して上海協力機構の枠内で多くの重要な経済、学術技術プロジェクトを実現化することは可能だ。これは企業活動であり、経済プログラムであり、人材育成など多くのプロジェクトで、上海協力機構青年フォーラムは機構内部の相互連絡の拡大に努めている。」
こうした連絡は文化交流、合同のプロジェクト、そしてもちろん、教育プログラムについての緊密な作業を基盤に作られている。国際会議が組織され、学生の交換も拡大している。ロシア青年同盟のパーヴェル・クラスノルツキー代表は、ロシアはあらゆる方面の作業に活発に参加しているとして、次のように語っている。
「我々は毎年アクチュアルな問題を取り上げている。これらは我々諸国の若者の大きな関心を惹く問題だ。今年、我々はウファ・サミットで取り上げられるのと同じ問題を討議するつもりだ。青年サミットでいつも積極的な姿勢を示しているのは中国で、全中国青年同盟の代表らは独自の提案を持ってくる。」
今回のサミットでロシア代表団が注視しようとしているのは、若者の企業活動、そして新たな人間、国との知り合いを広げるサービスのテーマ。ロシア青年同盟のパーヴェル・クラスノルツキー代表は、これについてさらに次のように語っている。
「われわれは上海協力機構加盟諸国の若者地図のプレゼンテーションを行った。これは国内旅行、外国旅行の発展をうながすディスカウント・システムだ。我々の提案は、これが上海協力機構加盟国の圏内で機能するというもので、なかでも最重要問題として討議されるのは、上海協力機構諸国若者地図プログラムに我々諸国の青年のインプットすることで、その統合を図ろうというものだ。」
年をおうごとに上海協力機構青年フォーラムの提起する問題は、その「成人」版の上海協力機構の取り上げる問題とますます見分けがつかなくなってきている。2つの組織はほぼ同じ問題範囲を討議しているものの、それぞれが自分の観点から取り扱うという形だ。これらの観点をひとつにすることで、参加国全体が実現化にとりくむプロジェクトが生まれることになる。