そして2001年クレムリンで、主権宣言採択の日に際し、ウラジーミル・プーチン大統領は「この宣言文書からロシアの国家としての新しい歴史が始まった。その主要な目的は、ロシア市民にふさわしい生活を保障することである」と述べ、この日6月12日は、新生ロシア誕生の祝日となった。
12日、モスクワのクレムリンでは、恒例の「ロシアの日」の祝賀レセプションが行われ、プーチン大統領は、科学技術、文学、芸術分野、さらには人道活動分野で傑出した功績のあった人々に国家賞を授与している。ロシア連邦国家賞は、社会や国家に対する貢献が認められた人々に贈られる賞としては最高のものだ。
又この日、ロシアのあらゆる都市では、人気アーティストが多数出演する広場でのコンサートやスポーツ競技大会、楽しく愉快なコンクール、屋外の大スクリーンを使った映画の上映会など、様々な祝賀行事が催されている。中でもロシア人が楽しみにしているのは、数々の民族料理を楽しめるヤールマルカ(祭りの市)だ。ちなみにロシアには、およそ180の民族が住み、それぞれ独特の文化を誇り、ヤールマルカでは、ユニークな民芸品の数々を目にし手に入れることができる。
「ロシアの日」、今日それは、多民族・多宗教国家であるロシアを一つにまとめる重要な祝日となっている。
また世界各国の大都市でも祝典が行われる。
「世界におけるロシアの日」プロジェクトは次のようにうたう。「2015年6月12日は世界的な祝日となる。世界全体がこの大いなる出来事を祝う。欧州、アジア、アメリカを代表する各国の首都の権威あるホールでコンサートが行われる。ロシアを代表するオーケストラ、コーラス、アンサブル、全5団体によるコンサートだ」。