まずシトルケル氏は、ロシアもカタールも、それぞれWカップ2018及びのWカップ2022開催国として残るだろうとの確信を明らかにし、次のように続けた―
「ロシアは素晴らしい国だ。ブラッター会長とFIFAのメンバーは、ロシアを信じており、まさにそれゆえ開催権をロシアに委ねたのだ。プーチン大統領と彼のチーム全体が、大会に多くの力を注ぐと確信しているし、現在の困難な時期でさえ、そうであると信じている。
しかし現在、ロシア人と米国人の間で戦争が続いている。それは容易なものではないだろう。ここで必要なのは、厳しい外交路線だ。現在米国人らは、FIFAに大きな影響を及ぼしている。FIFAも、スイスの銀行が自分自身を米国人から守ったように、自分達を守るため戦わなくてはならない。
世界の多くの人々が、ブラッター会長が近い将来辞任する事を期待している。FIFA内での影響力の強化、今後7年間で100億ユーロになるFIFA予算へのアクセスを目指して、現在3つの主要な勢力が争っている。それは、米国と彼らを支持する英国、ロシアを除く欧州諸国、そして東の国々だ。東のグループには、アフリカ、アジア、アラブ諸国が含まれる。しかしFIFAのような強力な組織を作りだしたブラッター会長は、少なくともあと8カ月から10カ月は会長の座に留まるだろう。彼の後任になる人物は、プロの手腕を持ち、サッカーに通暁し、最もハイレベルの外交官であり、5つか6つの言葉に通じ、巨大な組織を作りだしそれらを操る能力を持たねばならない。しかし、現在そうした人物は見当たらない。」