講習では、イスラム教の起源と歴史、その潮流、そして過激派組織「イスラム国(IS)」に参加するイスラム教徒と接する際に、「イマーム」が取るべき行動に重点が置かれた。
またロシア・イスラム教神学者会議は、宗教的な説教や、情報空間全体で、ISを「イスラム国」ではなく、「イブリース国(悪魔の王・サタンの国)」と呼ぶよう求めている。
17日付けの「イズベスチヤ」紙によると、「イマーム」たちは、「ISの新人」たちに歴史的細部を伝え、過去に存在した同じようなイスラム教の過激な潮流やその最終的な結果について人々に語ることを提案している。
「イマーム」の活動は、イスラム教徒の意識と教えのギャップを埋め、過激主義潮流のアイデアが新しいものではないことを彼らに話す必要がある。
ロシア・イスラム教神学者会議のラヴィリ・ガイヌジン議長は先に、ロシアのプーチン大統領に、情報空間でテロ組織「IS」を「イスラム国」と呼ばないように依頼した。
ガイヌジン議長によると、「イスラム」という言葉は、アラビア語で謙虚さ、平和、静けさを意味するため、この言葉を省く必要があるという。
ガイヌジン議長は、「IS」を「イブリース国」とすることを提案した。なお引き続き略称が用いられるものの、そこには、アラビア語で「サタン」を意味する「イブリース」という意味が付与される。