カーター国防長官によれば、それらは戦車や装甲車など250両で、ブルガリア、エストニア、リトアニア、ラトビア、ポーランド、ルーマニアそしてドイツに配備される。それぞれの国には、150人規模の中隊から750人規模の大隊まで、様々な規模の部隊が駐留する見込みだ。
現在カーター国防長官は、22日から26日までの予定で欧州を歴訪中だ。
五月半ば、バルト三国とポーランドは、ロシアからの攻撃が憂慮されるとしてNATOに対し、自分達の領土にNATOの常駐部隊を置くよう要請した。そしてその一ヵ月後、米国のマスコミ報道に、米国防総省が重兵器をバルト三国や東欧に配備する意向があるとの情報が現れた。
こうした米国の意向に対し、ロシア外務省は「1997年に結ばれたロシア-NATO基本法」に違反するとの声明を出して非難した。一方NATOのルンゲスク報道官は「これは本質的な軍の拡大ではなく、許容された文書により集団的防衛を強化するだけである」と説明し、ロシア側の非難を退けた。