ベルシツキー氏は、過去1年、露中間で結ばれた大型取引の大部分がすぐに結果を出すわけではないものの、中国はすでにロシア経済にとって最大の金融、投資の源のひとつとなったと指摘し、そのほかのリソースとしてロシア企業が税率の低い諸国に蓄えた資金だとの見方を示している。
「ロシアが中国へ真剣な方向転換を行わなわず、これを単に、ロシアは西側を失ってもやっていけるのだというところを見せるプロパガンダ的キャンペーンとして扱ったならば、それは誤りだったろう。」
2014年、中国からの借款はロシア経済にとって外国からの最大の金融リソースとなった。中国からの借款のかなりの部分がロシアの石油会社、インフラ分野の企業に提供されている。ベルシツキー氏は、ロシアの外国取引における中国の占める割合が拡大していることに注意を傾けている。
ベルシツキー氏は、ロシアは巨大な船であり、方向展開は迅速には達成されないものの、経済の中国シフトはすでに行われていると強調。
「この意味で制裁はロシアにはチャンスとなった。制裁のおかげで非常に必要とされていた市場の多極化が加速され、東部の開発不足の地域にあまりに大きな注目が傾けられるようになった。」