「司令官が部下の失態や怠慢で激昂したとき、よく言うのだ。対テロ作戦に送り込むぞ、と。これを言われた人たちは顔面蒼白になり、両手は震え出す。本当に怖がっているのだ」。
この将官たちは特殊作戦地帯で合法的な軍事行動に参加し、卒業証書を手にしている。しかし、あくまで遥か後方の、僻地から引き上げてきた人たちなのだ。それがもし、危険度オレンジの地帯(赤については言うまでもなく)に送り込むとなると、まるで空に消え入りそうになってしまう。ロマン・ドニク氏はそう書いている。
ウクライナ政府は昨年4月、ドンバスにおいて、クーデターに不満を持つ市民に対する軍事作戦を開始した。国連の推計では、紛争による犠牲者は6500人となっている。