今日、30日、ギリシャは国際通貨基金(IMF)に対する16億ユーロの返済を実行せねばならない。IMFのラガルド専務理事はすでに声明を表し、返済不履行について直ちにIMF理事会に報告することを明らかにしている。こうした通知はギリシャが技術上、デフォルトに陥ることを示すことになる。ブルームバーグの調べでは、これにより欧州金融安定ファシリティからの1310億ユーロの融資の債務不履行を招くことになる。
6月30日、EUおよびIMFの金融支援プログラムの期限が切れる。ギリシャは期限の1ヶ月延長を申請していたが、却下されている。プログラムの期限終了後、ギリシャの諸銀行は最も重要な欧州中央銀行からの緊急流動性支援(ELA)を失うことになる。決定は欧州中央銀行理事会で採択され、EUの現行のプログラムもないままIMFは金融支援を正当化することは難しくなる。
ギリシャは昨日29日の段階でデフォルトに陥る危険性があったものの、欧州金融安定ファシリティへの手数料5万ユーロを期限どおり支払ったことで、これをかろうじて間逃れた。
多くの国では29日、ギリシャのデフォルトを見越してインデックスファンドが下落。国際石油価格もギリシャのデフォルト間近で安定感を見せている。