Yahoo Newsによれば、スノーデン氏の米国帰国を可能にするような捜査側との取引としては、彼が罪状の一つを認め、米政府との完全な協力と引き換えに、3年から5年の禁固刑を受け入れる事が、挙げられている。なお現在の米国の法律では、スノーデン氏には30年以下の禁固刑が下される恐れがある。
一方ロシアでスノーデン氏の弁護士を務めているクチェレナ氏は、リア-ノーヴォスチ通信のインタビューに応じ、次のように述べたー
「ホルダー氏の発言は、退任後なされたものであり、やはり個人的見解と捉えるべきだ。しかし一方で、米国の元司法長官が、ああした発言をしたという事実は、すべてはそう簡単ではない事を証明している。我々は最近絶えず、スノーデン氏は罪を犯した以上、法廷に出るべきだとの米国務省の主張を耳にする。しかし私には、米国の裁判所が、政治権力と関係を持たないはずなど決してありえないと思われる。スノーデン氏の件は、米国司法省の視野の中でのみなされるべきだ。私が指摘したいのは、彼は、ああした事をしたが、米国の法律には違反しておらず、市民的立場や自分の中の信念のために人間を追求したのであり、それが許されなかったのだという事だ。
ロシアに対して、スノーデン氏引き渡しの要求は届いていない。それゆえ今、何かを話すのは難しい。なぜなら、スノーデン氏は、自分を守るために、正確に言えば、何から自分自身を守らなくてはならないのか、理解する必要があるからだ。スノーデン氏と会えば会うほど、彼は米国の真の愛国者であるとの私の確信は大きくなる。もちろん帰国の心積もりはあるだろう。しかし今日、我々は、彼の件が法律レベルでなく政治レベルにあるのを目にしている。クリーンで公正な裁判が行われるなどとは、到底推測できないのが現状なのだ。」