シリアとの国境に配備されている地対空ミサイル複合体がハッカー攻撃を受けた。この地対空ミサイル複合体は米国で製造されたもので、ドイツ軍の注文により、NATOの同盟国たるトルコの防衛のため、国境付近に配備されていた。
地対空ミサイル複合体が突然、「説明不能な」挙動を示したのだという。正確にどのタイミングでそのことが起こったのか、その「挙動」とは具体的にどんなことだったのかは明かされていない。
地対空ミサイル複合体のランチャーとその管理システムとの情報交換をリアルタイムで行うSensor-Shooter-Interoperability (SSI)というシステムがハッカー攻撃の標的になったと見られる。
この地対空ミサイル複合体のふたつ目の弱点は、兵器の動作の管理に用いられるコンピューターチップである。
ハッカーらは地対空ミサイル複合体の制御を奪ったばかりでなく、同兵器の情報を盗み出した可能性もある。