ルビーロマンは日本の産んだ世界で最も値段の高いブドウ。1994年にはすでに品種開発が終了していたが、市場に出回るようになったのは10年以上もあとの2008年。他のブドウとの違いの決め手は粒の大きさ。一粒のサイズは卓球の球より弱冠小さいほど。みずみずしく、非常に甘味が強く、深みのある赤いルビー色が美しいため珍重されている。
9日の初せりでは31房が出された。そのうち最高値をつけた房は約700グラムに26個の実がついたもので、金沢市内のホテルのレストランでシェフを務めるヒラヤ・マサユキさんが100万円でせり下ろした。最高値のルブーロマンは1粒あたり3万8000円に相当する。
ヒラヤさんはNHKからのインタビューに、これほど高値になるとは予想していなかったものの、気分は最高と語っている。せり落としたルビーロマンはディナーのデザートに出される。
2014年に売られたルビーロマンの最高値は1房55万円で取引されている。