「ブラジルは国連の法的フィールド以外の場所で採られた制裁については原則的にこれを認めない。これは多極性および国際法を擁護するブラジルの伝統的な立場の基礎の一角をなしている。我々は一方的な制裁はツールであると捉えており、そうした合法性は議論の余地がある。このため我々は対露制裁は認めておらず、支持もしていない。この原則はいかなる側から発動された制裁、反制裁にも適用している。制裁は平和的政治的問題の解決のための双方の信頼関係の構築に寄与せず、地域の経済成長の刷新の障害になる。我々はあらゆる可能な場所で、意見の相違の主たる克服手段として政治対話と外交を最も重んずるべきだ。なぜならこれは紛争克服の手段としては最も効果が高く、最もロスの低いものだからだ。」
ブラジルのヴィエイラ外相はBRICS枠内の主要プロジェクトについて語った中で、BRICS開発銀行の作業開始期日について重要な声明を表している。
「BRICS開発銀行創設合意の批准後、銀行の営業開始のための作業を終了せねばならない。 現在、我々はクレジットの発行を2016年初めにも開始できるよう取り組んでいる。銀行はBRICS諸国および開発途上国のインフラ、順調な発展のためのプロジェクトに融資を行なうが、しばらくたてば他の国連加盟国もこれに参加できるようになる。」