バシコルトスタン共和国の経済的潜在力を示しながら、ハミトフ首長は、同共和国が、ロシア連邦を構成する主体の中で人口では、現在7番目、面積では上位20番目に入っている点に注意を促した。
ハミトフ首長は、ブリーフィングで次のように発言した―
「バシコルトスタンには、強力で多様な産業があるが、中でも最大の機械製作企業は、ウファ・エンジン生産合同だ。そこでは戦闘機のエンジンが組み立てられ生産されている。また鉱業や冶金工業も、かなり発展している。バシコルトスタンでは、銅や亜鉛、銀が産出し、金鉱もある。そして今から80年前には、石油の試掘も始まり、それ以来、航空機や自動車、トラクター用にバシコルトスタンの石油が使われている。ここの石油は、大変質が良い。また農業も、素晴らしく発展している。エコロジー的観点から見てクリーンな食物や有用産物も生産されている。このようにバシコルトスタンは、一言で言えば、豊かで成功した共和国であり、ロシアの経済地図においてしかるべき地位にある。」
バシコルトスタンの対外経済交流について、ハミトフ首長は特に、中国との協力に注意を割き、中国のパートナーとの協同作業は、非常に活発に進展していると指摘した。首長によれば、中国の投資を見込んだ現在およそ10のプロジェクトが、共和国内で進んでいる。
ハミトフ首長は、次のように続けた―
「我々は、中国の実業界と農業部門でともに働く計画だ。一連の企業の建設が予定されている。例えば、菜種油や砂糖の生産工場だ。冶金工場の建設も計画されている。そこでは、二次的資源つまり金属くずが加工され、建築業界で使われる鉄筋などが生産される。工場の年産は、30万トン以上だ。中国のパートナーは、株の30%を所有する事になる。加工品の問題については、今後一緒に解決してゆく。またバシコルトスタンでは、かなり鉱業が発展している。掘り出される鉱物の中には、金や銀を含めた有用金属が含まれている。こうしたものから、利益をもたらし採算の合うものが見つかるかもしれない。」
ハミトフ首長によれば、中国との協同プロジェクトは、その他にもたくさん提案されている。観光や流通、建設、そして鉄道を含めた輸送などの分野だ。なおブリーフィングの最後に、ハミトフ首長は、中国企業の参加のもと作られる最初の施設は、今後1,2年の間にバシコルトスタンに誕生するだろうとの確信を明らかにした。