「我々は会合を終了し、11時朝に作業を続ける決定を採択した。非常に内容の濃い討論が行なわれたが、それはなかなか前に進まない。残っているのは財政支援問題とギリシャ側への信用問題だ。我々はギリシャの提案とEU加盟国政権のコメントを聞き、もちろんのことながら我々が行なえる解決がもたらす金融的な影響を評価した。言っておかねばならないが、我々は未だに最終的な決定には程遠い状態にある。我々は一連の深刻な問題を抱えており、討議せねばならないテーマもある。」
12日15時(日本時間で22時)、ユーログループはギリシャ問題についての独自の決定をEUサミットに提出せねばならない。
ギリシャ危機解決のための突飛な提案がドイツから出された。ショイブレ独財務相は「ギリシャがユーロ圏を離脱したほうが万人にとってよい」と発言。ただし離脱は永久的なものではなく、5年を期限とする。ドイツのこの提案に支持を示しているのがフィンランド。フランスは逆に「ノン」を突きつけている。
ギリシャ危機解決問題で独自の貢献をしたのはポルトガルのマスコミだ。ポルトガルのプブリコ紙は意表をついて、ドイツこそユーロ圏を離脱するよう提案した。プブリコ紙は、ギリシャ問題に焦点が集まりすぎ、ドイツ自身の抱えるユーロ圏離脱問題から注意がそれていると指摘している。