「海」を中心に軍事協力を深めるインドと米国

© Flickr / Adam Fagen米国のバイデン副大統領
米国のバイデン副大統領 - Sputnik 日本
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「我々は 海の変化の際に立っている」。これは、米国のバイデン副大統領が、米国とインドの原子力協定調印10周年を記念して開かれた午餐会で行った発言だ。

バイデン副大統領は、そうした変革の時期において、インドに割り当てられた重要な役割について触れ「インドのように共同海上演習を数多く行っている国は、世界中のどこにもない。インドは、オバマ大統領が進めている中国封じ込め戦略において大きな位置を占めている」と指摘した。

スプートニク記者は、インドの分析センター「Gateway House」の国家安全保障問題の専門家、サミール・パティル氏に意見を聞いた。以下、その内容を抜粋してお伝えするー

米国軍 - Sputnik 日本
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「インドと米国は、軍事協力を深めている。海軍領域での協同行動は、まず演習の実施である。インドは、両国海軍による演習を拡大し、それを多面的なものとするよう目指している。今年の『マラバル』演習には、日本が招かれた。インドは、オーストラリアとも演習を行なう考えだ。海での米国との協同行動の拡大により、今後10年の間に両国の艦隊は、様々な救助作戦に、より積極的に参加するようになる。
両国海軍の軍人同士の直接コンタクトも深まっている。インド海軍の将校達は、米国で養成され訓練を受けることになるだろう。

軍事技術協力も拡大している。米国はインドに、海上偵察機や、近代的な通信・兵器システムを供給している。こうした事すべては、海における中国の積極的な軍事行動に対する一種の『盾』を構築する目的でなされている。米国は、中国の海軍力の成長を危惧しており、アジア太平洋地域に中国に対抗する戦略的カウンターウエイトを作りだす事を目指している。一方インドは、中国との直接紛争を望んではいないが、それでもやはり、アジア太平洋地域における中国の海軍プレゼンス拡大に対する抑止メカニズム作りに関心を抱いている。それゆえインドは、米国や日本そしてオーストラリアとの軍事協力発展に、関心を持っているのだ。」

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