日本は南シナ海に何らの領土紛争も抱えていないが、日本の商船が多く通行する海上の道について憂慮している。
河野克俊・自衛隊統合幕僚長はインタビューに答え、中国が先日人工島を建設したことは、日本にとって「非常に深刻な潜在的問題」だ、と語った。「この地域が日本の安全保障にとって極めて重大な意義をもっていることは言うまでもない」と河野氏。
「南シナ海で監視を行う計画は現時点では全く無いが、状況次第では、そうした可能性を検討する可能性もあるのではないかと思う」と河野氏。
このとき河野氏は、日本が米国のパトロールに加わる決定を取るのに、具体的にどのような事象が先行するかについては、名言しなかった。
米国は「地域の平和を維持するため」同盟国により大きく負担を共有してもらうことを望んでおり、日本が警備に参加すれば米国には都合がよい。米国はすでに警備のために航空機や軍艦を派遣することを公言している。6月22日には、フィリピンが米国と共同で南シナ海軍事演習を行うことが明らかになった。演習は2週間続く。
日本との2日間の演習が6月23-24日、フィリピン領海で行われている。中国は、「米国とフィリピンは係争を抱えるスプラトリー諸島周辺における中国の脅威を誇張している」と訴えている。