調査結果によれば、気候変動を最も脅威に感じ恐れているのは、南アメリカ(61%)とアフリカ(平均で60%以上)の人達だ。
これに対し中東では、最も大きな脅威としてまず挙げられたのは「ISIL(イラク・レバントのイスラム国)」だった。その数は、ほぼ90%に達する。
調査が行われた国々のうち、ロシア、ウクライナそして南米では、まず心配な事として、世界的な経済の不安定性を挙げた。
イランの核プログラム関して言えば、脅威と感じている国は、そう多くなかった、米国が62%、イスラエルが53%である。
一方サイバー攻撃については、米国で59%、韓国で55%と高い数字を示した。
さてロシアと西側との関係緊張化に関してだが、これはウクライナで62%、ポーランドで44%とロシアに隣接する2つの国で高かった。また中国との領土問題が最大の脅威だと答えた人は、やはり隣国のみで、ベトナムで60%、フィリピンで56%だった。
日本人はどうかと言えば、国際問題で一番心配なものとして挙がったのは、第一位が「ISIL」(72%)、二番目が中国との領土問題(52%)、それに気候変動(42%)、サイバー攻撃(39%)、イランの核プログラム(39%)、ロシアとの関係悪化(32%)、経済的不安定(30%)の順だった。
最後にロシア人が何を一番心配しているかを御紹介しよう。他の国とはやや違い、第一位は経済的不安定(43%)、第二位は気候変動(22%)、続いて「ISIL」(18%),、イランの核プログラム(15%)、サイバー攻撃(14%)の順だった。
なおPew Research Centerの調査は、今年3月25日から5月27日まで世界40カ国45435人を対象に実施された。