ペルミャコフ氏は次のように語っている。
「仲間とともにボートで海に出た。何か鳴き声が聞こえる。見れば、そばにオットセイがいる。そいつはぱっとボートに乗り込んだ。少し乗ったら追い出そうと思った。追い出したと思うと、また乗って来る。それを何度か繰り返した」
オットセイはボートに乗ることを固く決意したらしく、追い返そうとすると唸り声をあげたという。
「結局岸に着くまで一緒に乗った。およそ8時間。見た目は全くの健康体だった」
長いお散歩を終えた「横柄な乗客」は岸に降ろされ、海に返された。船には特に食べ物はなかったので、餌をねだって乗り込んだものではないようだ。