シリアの人権団体(The Syrian Observatory for Human Rights) が伝えた。
今年6月、ガシ氏自身「IS」に自分が関与していることを認め「もし自分が死んでも、それは良いことで嬉しい限りだ」と述べていた。しかし、少し後になって彼は「IS」に対する自分の態度を変え、ドイツに戻ろうとし脱走を試みた。その結果、捕まり処刑されたものと思われる。
ガシ氏は「IS」の戦闘部隊では、シリア-トルコ国境に近い地区のパトロール任務に当たっていた。「IS」はまた、新しいメンバーを集めるための所謂「広告塔」としても彼を利用した。
ガシ氏は、国籍はドイツだがコソヴォ生まれで、21歳の時からプロの格闘技家となり、7年間で150以上試合をこなし、タイ式ボクシングの欧州チャンピオン、世界チャンピオンに2度輝いた一流のスポーツマンだ。
人権団体によれば、「IS」に加わったシリア人以外の戦闘員らの非常に多くは、イスラム国のイデオロギーに幻滅し、トルコ国境を越え逃亡を図っているが、多くの場合捕まってしまい刑務所に入れられたり、処刑されたりしている。