新しいISS乗組員が乗船していた。司令官のオレグ・コノネンコ飛行士(ロスコスモス)、エンジニアの油井亀美也飛行士(JAXA)とチェル・リンドグレン飛行士(NASA)だ。
有人宇宙船「ソユーズFG」は今日0時2分(モスクワ時)、バイコヌール基地を発射した。ISSとの接近は短い4周回路で行われた。ドッキングは小型研究モジュール「ラススヴェト」(MIM1)により、自動で行われた。
フライト中、「ソユーズ」は左側の太陽電池が開かなかったが、第二の電池が無事機能し、エネルギーをカバーした。同様のケースは昨年9月にもあったという。
バイコヌール基地がこうしたことを口外するのは稀である。しかしここ数年、ISSの乗組員が、今回の3クルーほどストレスフルな状態に陥ったことはなかった。3飛行士の出発に先立ち、3つも深刻な事故があったためだ。
まず今年4月。打ち上げロケット「ソユーズ」を軌道に乗せるはずの貨物船が、ISSにドッキングできなかった。技師らは原因解明に当たり、宇宙機器の打ち上げ予定が狂った。
乗組員にフライト延期が知らされるや否や、新たな打撃が加えられた。今回はメキシコの通信衛星を軌道に乗せるはずだったロケット「プロトン」だ。
6月にはISSに荷物を届ける新たな試みがとられた。米国はSpaceX社の打ち上げロケット「Falcon」を打ち上げた。不運にも、ロケットは発射数分後に爆発した。