同僚の常岡浩介氏によれば、最後の交信は6月23日。「彼から全く連絡がないのは異常」だという。安田氏はTwitterユーザーだが、最後のツイートは6月20日。このとき「今後自分の居場所については情報を載せない」と述べていた。
これまでの取材では場所は伏せつつ現場からブログやツイッターで現状を書いていたが、取材への妨害が本当に洒落にならないレベルになってきているので、今後は難しいかなと思っている。期間限定の会員制で取材経過までほぼリアルタイムで現場報告することも考えてたが、危険すぎてやっぱり無理そう。
— 安田純平 (@YASUDAjumpei) 20 июня 2015
日本外務省は、事態は把握しているが、詳しい情報はない、としている。
安田氏はアフガンおよびイラクで働いていた。既に2004年に武装勢力の捕虜になったことがあるが、仲間ともども解放されている。氏はこれまで度々、軍事紛争については現地でしかわからないことがある、そのためにこそ自ら危険を冒してホットスポットに入り込むのだ、と書いている。
戦争などは特にそうだが、現場で見られるものは限られていて、現場に行けば全てが分かるなんて思って行く人はいないだろう。特に内戦などは外部の干渉があり、国単位の大きな動きもある。しかしそこで生きている人にはそれぞれの事情があって、そういうものを少しでも知りたくて私は現場に行っている。
— 安田純平 (@YASUDAjumpei) 18 июня 2015
シリア内戦はジャーナリストにとって世界一危険な場所となっている。今年1月、シリアでイスラム国戦士らによって日本人ジャーナリストの後藤健二氏が殺害された。シリアではさらに3人のスペイン人記者が行方不明になっているとの情報がある。