記事中には「極貧状態で生きている子どもたちの数に注意を向けてみると、アメリカはほとんど全ての先進国を追い抜いている。その数は、経済危機のために打撃を被ったギリシャや、ポーランドやリトアニア、エストニアといった東ヨーロッパの国々と同じようなレベルであると言ってもよい」と書かれている。
アメリカ人の平均的な収入の水準は3万9千ドルで、全世界の所得ランキングで27位に落ち込んだ。キプロス、台湾、アイルランドはアメリカよりも上位に位置した。生活への満足度ではアメリカは国際ランキングで12位になった。タイムズ紙は、福祉、汚職の程度、おもなサービスの質と料金についても、指数の低下を示したと指摘している。しかしながらより危険な傾向であると言えるのは、市民の間で財産所有の不平等が広がっていることである。
「近年、アメリカはアメリカ社会よりも、アメリカ自身に注意を集中している。社会の中級階級は減り、貧しい労働者達はひどい状態におかれている。政府が資金を、国家機関や役所のためにではなく、教育のために投資するべきだった。保健福祉についても同じことが言える」と、ヘルトス博士はスプートニクのインタビューで語った。
「中級階級は非常に多くの税金を課せられており、実質これを何とかすることは不可能だ。そしてそれと同時に、法人はほとんど何も払っていない」とヘルトス博士は付け加えた。
「状況が何か変わるかどうかを述べることは難しい。ワシントンの政治は行き詰まっている。民主党員はどんどん左傾化し、共和党員は右傾化している」このようにフリードマン博士は続けた。
「アメリカは巨大な独占資本に支配される国へと姿を変えつつあり、すべてはまさに金持ちの気に入るように事が運んでいる。右でも左でもなく、中間を見つけられる、そして道徳的な支柱に支えられた資本主義を見つけられるリーダーが現れることを祈っている」「非常に早いスピードで、アメリカは大国として二級品になるだろう」ヘルトス博士はこのように結んだ。