モディ首相はインド議会で、「タルール氏の演説は、インドの愛国者の感情を反映しており、巧みな論証や、正しい場所で正しいことを述べ能力が、どのような印象をつくり上げることができるのかを示した」と語った。
政治家で著名な作家でもあるタルール氏は、オックスフォード大学で演説を行い、植民地支配に対する賠償の支払いを求めた。演説の様子は、ユーチューブで公開され、再生回数は100万回を超えている。
タルール氏は、英国の植民地支配者からインドが受けたあらゆる困難や、それによって英国が得た利益などを鮮明に語った。タルール氏は、英国人がやって来る前にインドが世界経済で占めた割合は27パーセントだったが、英国が去った後は、たったの4パーセントになったと指摘し、「私は、今求められているのは、私たちに対して損害の埋め合わせをしなければならないという事実の認識だと考えている」と語った。
なお、賠償金額については触れられていないが、推計によると、最大で3兆ドルとなる可能性があるという。
モディ首相は年内に英国を訪問する予定。会談で賠償問題が取り上げられるかは今のところ不明。英国政府も、まだ反応を示していない。