メドヴェージェフ首相は、スロヴェニアの新聞「DELO」のインタビューに応じ、次のように指摘した―
「実践が示しているように、ウクライナを経由してガスを送る今後の見通しを立てることは、極めて報いられない。しかし、我々にとって不利な諸条件での、ウクライナとのトランジット協定延長が無い事は明らかだ。
ウクライナ領内を経由するトランジット・レートは現在、1000立方メートル当たり100キロで2,7ドルだ。ウクライナ側は、このレートを5ドルまで引き上げたいと言った。その後ウクライナ当局は、何度も、欧州へのガス・トランジットに関するウクライナとロシアの間の合意は、2019年以降も延長すると述べ、ウクライナを経由するルートに変わるものはないからだと言ってきた。
トランジット合意は、2019年末、正確には2020年の1月1日の朝10時に期限が切れる。もし合意の効力が延長されなければ、ウクライナを経由した今後のガス供給にとって、正常な法的基盤は存在しなくなる。」
ロシアのガス最大手「ガスプロム」のミルレル社長は、6月の末「我々は、2019年以降、ウクライナ領内を経由して欧州へガスを供給する契約締結の可能性について、ウクライナ側のパートナーと交渉するようにと委任されたが、そうした合意が、ロシア側にとって不利な条件で結ばれる事はないだろう。キエフ当局は、受け入れられない変更導入を求めている」と述べた。