金曜、キエフが政府債務1億2000万ドルを支払ったことが明らかになった。これでひとまずテクニカル・デフォルトが回避された。先に、ウクライナが9月23日に2010年のユーロ債務について5億ドルを支払うことになっていることも明らかになった。
「これでキエフと債権者側との交渉が活発化するだろう。しかし、もし2ヶ月たって結果が出なければ、9月23日、債務の償却はなされない。なぜなら5億ドルという金額は内閣が求める借り換えのための複合債務に組み込まれているからだ。その結果、もはやテクニカルなそれでなく、事実上のデフォルトが訪れる」。
ウクライナ国家債務は700億ドルに上る。うち400億ドルが対外債務。政府は長引く経済危機から脱出するため、基幹債務の4割(150億ドル)削減について債権者側と交渉を行っている。