今週ウクライナで極めて大規模なNATOおよびウクライナ軍の合同演習が始まった。
以下、中国のGlobal Times紙の記事を紹介する。
こうした「筋力ゲーム」はドンバス情勢を改善する役には立たない。そればかりか、和平プロセスが破綻する脅威となる。西側は、これら演習によって、クレムリンはウクライナ危機に関する立場を和らげる、と確信している。しかしワシントンとその同盟者らは落胆することになる。
プーチン大統領とロシア人は西側の武装挑発に屈しない。NATOがこの調子で演習を続け、その規模を増していくなら、モスクワは疑いなく、強硬な対抗措置をとる。
こうした次第で、「ラピッド・トライデント」と銘打たれたこの演習はNATOの意図と真逆の結果を生むだろう。
現状は、演習の量的増大につながりかねない。そうなれば、全面戦争が始まるリスクが高まる。そのとき地域は世界で最も爆発の危険がある地域のひとつになるだろう。
いくつかの国が参加した軍事演習などで地域の安全と安定が達成されることはない。
加えて、演習は、ロシアと西側の相互信頼の回復には全くプラスにならない。ところで、2月にミンスクで調印された停戦合意の実現のために、相互信頼の回復は必須なのである。
ロシアも米国も欧州も、戦争を望んではいない。よって、ウクライナ東部紛争が全面戦争に発展するのを避けるためには、演習の挙行をただちに停止することが不可欠だ。
以上、中国のGlobal Times紙より。
© Sputnik / Vitaly Podvitski人道援助の恐ろしい出来事
人道援助の恐ろしい出来事
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