アブレウ農相は、ラジオ「スプートニク」の独占インタビューで、今回の訪問と両国関係の展望について語った。
「私たちは今、ロシアとの非常に成熟した関係に向かって進んでいます。最初の段階で私たちの関係が発展するのは非常に困難でした。両国から、互いにたくさんの要求が出たからです。ですが、私が思うに、私たちは今、『大きく成長』しました。米国、オーストラリア、そして欧州による制裁ですが、これは、ロシアにとってネガティブに影響したものの、ロシアと他の国との関係を発展させました。
ロシアが制裁への対抗策として発動した禁輸措置は、その対象品目となって不足した肉、牛乳、果物などの埋め合わせを行うチャンスを私たちに与えました。私たちは今、この関係が一時的なもので終わらないために、これを強化しようとしています。禁輸措置は2016年8月まで続きます。ですから私たちは貿易を続ける意向です。これが断ち切られてほしくありません。私たちの目的は、ロシアと成熟した商業関係を構築することです。
その他にもロシアは、ブラジルへの小麦と魚の供給を初めて開始します。この件について私たちすでに事実上合意しています。残されているのは、ロシアが輸入に関する私たちの要求に適合する準備を整え、ブラジルに自社製品を輸出する意向のある企業の暫定リストを送るだけです。これは双方が行うことで、私たちも乳製品の生産者リストをロシアへ確認のために送ります。その後、これらの項目の貿易プロセスは、通常の軌道に乗ることになります。
ブラジルは、小麦の消費量の半分を輸入しています。この量は非常に多く、アルゼンチンは全ての需要を1国のみで満たせる状態にありません。政府は、ロシアから購入することを強要できませんが、私たちはロシアから購入するためのあらゆる条件をつくる考えです」。