原子炉建屋を覆うカバーの解体が終わった後、2011年3月の水素爆発後、原子炉の中にたまったゴミやガレキを取り除く作業が始まる。2019年、東京電力は、プールからの使用済み核燃料392体の取り出し作業に着手する。それが終了して初めて、最も危険で大変な段階、溶融した核燃料を除去する作業が始まる。
作業の新しい各段階の始まりは、常に伸び伸びになっている。そのため、東京電力が提示した作業終了の期限は、現実的ではないと危ぶむ声が上がっている。東京電力の予想では、事故の処理作業完了には、40年かかるとされているが、原子力安全分野の専門家らは、実際にはその数倍かかるだろうと主張している。