なおセイフイスラム氏は、トリポリ政府への従属を拒否する軍事勢力に拘束され、現在リビア西部のゼンタンにいるため、欠席裁判で死刑が宣告された。
また今回の裁判では、カダフィ体制下で首相を務めたバグダディ・マハムーディ氏や、情報機関のトップだったアブドラ・セヌーシ氏にも、死刑判決が下された。
こうした人々は、2011年2月17日の革命時に、平和的デモ参加者の殺害を扇動したり、デモ隊鎮圧のため懲罰部隊を組織した罪に問われた。また汚職犯罪にも手を染めたと非難されている。
故カダフィ大佐の次男セイフイスラム氏は、かつてリビアにおける改革の支持者として有名だった。彼は、英国で経済学を学び、世界の多くの地域で軍事紛争を含め多くの争いの解決に積極的に参加してきた。また故カダフィ大佐の後継者ともみなされていた。