水曜日の取引の初め、ルーブルは、外貨準備の購入をやめるとの中央銀行の決定を背景に、上方修正された。そうした形で、中央銀行は、原油価格が低い事を考慮した場合、現在最も受け入れ可能なのは、1ドル60ルーブルレベルだとのシグナルを市場に間接的に送った。
中央銀行のシグナル以外に、原油市場の若干の安定化が見られた。ブレント原油価格は、1バレル53ドル近辺での維持が試みられている。また今日、週の初め株価が下落し、原油価格が下がった上海株式市場でも、肯定的な動きが示された。
「VTB24」銀行の分析専門家アレクセイ・ミヘーエフ氏は「原油市場に、値上がりのシグナルが現れないうちは、外貨の購入再開はない。これに関連して、重要になるのは、割引率に関する米連邦準備制度理事会の今日の決定とコメントだ。もしレトリックがソフトなままでユーロが上がり続ければ、原油価格も上向きになる」と述べている。
これまでの6取引日の間に、ルーブルの対ドル及びユーロ・レートは、原油価格の落ち込みを背景に5%以上も下落した。しかし火曜日の取引では、ドルは60,93、ユーロは67,27にまで上がった。