同紙によれば、投機家らによる市場暴落の捜査はまだ結果が出ていない。しかし西側アナリストらは、政府のこの措置が引き起こす事態に、きわめて懐疑的だ。彼らは、マニピュレーターらの捜索は金融当局の責任を誰彼かまわず転嫁することに他ならない、と見ている。
火曜、中国中央銀は、為替市場に80億5000万ドルを投下する、と発表した。最初の暴落以来最大の資本注入だ。しかし、米国人アナリストのトム・デマルク氏は、市場介入は市場を支えることは出来ない、なぜならこれまでの成長は人工的なものだったからだ、と見なしている。ロシア科学アカデミー世界経済国際関係研究所の専門家アレクサンドル・サリツキイ氏はこれに反対意見だ。
「つまるところ、市場の動向に国家が定期的に介入しても、こわいことは何もない。香港だってかつて、1998年だが、世界金融危機の最中、救出されたことがある。政府が取引の最中に市場介入したのだ」
現代発展研究所のニキータ・マスレニコフ氏によれば、中国のリスクは非常に深刻だ。
「この3日で中国市場はさらに14%下落する可能性がある。権威あるアナリストらがそう予告している。上海総合指数は最初の下落のピークより38%下落して1200ポイントをつけた。もしそうした事態となれば、そのとき、中国は1929年の大恐慌のリスクを繰り返している、と見る専門家が正しかったことになる。当時米国で、やはり大規模な株式市場の下落があり、そこからどんどん、いま中国に見られるように単に経済が停滞するだけでなく、大規模な危機へと発展していったのだ」
全世界のエコノミストらが、中国の株式市場の動向を注視している。暗鬱な予測はあるが、すみやかに安定化するよう願おうではないか。