マスコミ報道によれば、日本市民のアボ・タツヤ氏(36)は、今年5月末から、モスクワの「シェレメチェヴォ」空港の所謂「無菌ゾーン」に滞在している。ロシアのテレビ局NTVの取材に対し、アボ氏は「滞在を続ける主な原因は政治的なものだ」とし「自分はジャーナリストだが、真実でないことを報道させられてきた。家には帰りたくない。ロシア国籍を得られるよう援助を求める」と語った。
一方、日本大使館側は「31日、大使館の職員が、空港で彼と会った。彼が日本市民である事が分かった」と伝えた。
ウツキ報道担当官によれば「アボ氏と会った日本大使館の職員は、彼の健康状態に問題のない事、自分の意思で空港に留まっている事を確認した」との事だが、担当官は、アボ氏と職員が会った際の、その他詳しい内容については明らかにしていない。
先に空港の公式スポークスマンが、リア-ノーヴォスチ通信に伝えたところでは「日本人は、自分のお金で空港におり、空港側として特別の要求はない。彼は法律を守っており、彼を空港の国際ゾーンから退去させる法的根拠はない」とのことだ。