ミンスクでの懇談では兵器撤退に関する合意文書は合意に至らなかった。情報筋がリアノーボスチ通信に明らかにしたところによれば、4者の参加した会合ではドネツク人民共和国とルガンスク人民共和国の代表らが戦線全体からの兵器撤退を強要した際、キエフ当局が異議を唱えたため、問題が発生。
プシリン、ディネゴ両代表によれば、まさにキエフが異議を唱えたため、会談は袋小路に陥った。
「100ミリ口径以下の兵器の撤退状況はウクライナによって袋小路に陥った。ウクライナ側のあからさまなサボタージュ、特にあらゆる手段を使って兵器撤退を破棄しようとするウクライナ側の試みを確認する必要がある。文書の合意が達成されるたびにウクライナ代表はキエフに電話し、拒否され、新たに持ち込まれる話でプロセス全体が混乱した。」リアノーボスチ通信が両人民共和国の共同声明を引用して伝えた。
プシリン、ディネゴ両代表は、前日の段階で文書はほぼ合意に達していたものの、その後、「受け入れ不可能な修正」が新たに加えられたと強調した。
一方で欧州安全保障協力機構ウクライナ監視団のアレクサンダー・フグ副代表は、合意に向けた作業は続けられることを明らかにしている。
7月18日、ドネツク、ルガンスク両人民共和国は共同声明を表し、ドンバスの武力衝突ラインから口径100ミリ以下の兵器を自発的に撤退させることを明らかにしていた。3キロメートル圏内の兵器撤退は数百キロメートルに及ぶ武力衝突ラインほぼ全体にわたっすでに行なわれている。