露中は抗日戦争勝利70年を共に祝う

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ロシアのセルゲイ・ラヴロフ外相は、中国の王毅(ワン・イー)外相と会談し、ロシアでは中国の北京で9月初旬に開かれる抗日戦争勝利から70年 を記念する式典にロシアのプーチン大統領が参加することが非常に重要だと考えられていると述べた。ラヴロフ外相と王外相の会談は、マレーシアの首都クアラルンプールで開かれているASEANフォーラムと東アジアサミットの場で行われた。両外相は、ロシア大統領の中国訪問に向けた準備過程について協議した。王外相は、勝利を達成する上で両国の国民が大きな役割を果たしたことを強調した。

北京では9月3日に抗日戦争勝利70年を記念する軍事パレードが開かれる。この日が近づくにつれて、式典への外国首脳の出席が世界の「ホット」な話題の一つとなっている。4日、チェコのラグロノフ外務報道官は、チェコのゼマン大統領が第二次世界大戦終結を記念したパレードに出席する意向であると発表した。EUは中国と日本の緊張を強めないために、中国の式典に出席しないようEU諸国の首脳に口には出さずに勧めていたが、ゼマン大統領はこのEUの暗黙の勧告を聞かなかった。チェコのオフチャチェク大統領報道官によると、ゼマン大統領はEUのこのような立場を「正しくない」と考えているという。先にゼマン大統領は、米国が外国で自国の政治システムを導入しようとしていることを非難した。ゼマン大統領は、米国は国際情勢を客観的に評価する能力を失ったと指摘し、米国をブロントサウルスの絶滅にたとえた。

アナリストたちは、北京での式典を無視するというEUの「助言」は、まさに米国が用意したものである可能性があると指摘している。

チェコ大統領元補佐官で、サイト「プロティプロウド」の編集長を務めるペトル・ハエック氏は、「第二次世界大戦終結を記念する式典をボイコットする試みは滑稽だ」との考えを表し、次のように語っている。

「現在緊張しているのは日中関係だけでない。米国と中国の関係にも、そして世界中に緊張がある。私たちは第二次世界大戦とその犠牲者たちを思い起こす時にこの要素に従わなければならないのだろうか?もしそうであれば、我々はジョージ·オーウェルの有名なディストピア小説『1984』の登場人物になってしまう。」

米国は第二次世界大戦中、軍国主義日本を粉砕し、その降伏を早めた。一方で米国は現在、日本の軍事ポテンシャルの強化、第二次世界大戦前に日本軍が持っていた機能を自衛隊に付与する方向で日本の平和憲法を改正することを奨励している。外交学院国際関係研究所の周永生(ジョウ・ヨンション)教授はラジオ・スプートニクのインタビューでこれに注目し、次のように語っている。

「米国は第二次世界大戦時の連合国の中で重要な国の一つだった。日本の壊滅についてだが、米国は正義の力を発揮し、日本を民主主義国家とするために全てを行った。しかし第二次世界大戦後に冷戦が勃発したとき、米国は日本を極東の不沈空母としてソ連や中国、その他の共産主義勢力を押さえ込むための力として利用した。しかしソ連崩壊後も米国は従来どおり中国、ロシア、北朝鮮を敵国としてみなし、これらの国を押さえ込み、取り囲むための手段として日本の強化を続けている。これがいま米国が日本の政策を支持している理由だ。一方で、この政策は危険だ。不確定な要素をもたらす恐れがある。」

中国は、9月2、3日の両日に北京で開かれる式典への招待状を韓国の朴大統領と北朝鮮の金正恩第1書記と並んで、日本の安倍首相にも送った。しかし安倍首相は中国訪問を予定していない。4日、日本では安倍首相が中国訪問を予定していない理由について新たな説が報じられた。安倍首相は、安全保障関連法案の成立に向けて忙しいという。安全保障関連法案は、日本国憲法の平和的性格を変える文書の一つだ。安倍首相が中国を訪れない理由は、日本が戦時中の侵略に対して中国や他のアジア諸国への謝罪を望んでいないことを強調する口実のように思われる。

 

 

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