「フランセ・ラジオ」によれば、最も深刻な状況に直面しているのが豚肉メーカー。それによれば仏は毎年ロシアにおよそ7万トンの豚肉を輸出してきたが、「すべてが一瞬にして停止された。」
仏国民豚肉生産隊連盟のポール・オフレ会長によれば、精肉市場は完全なる無秩序状態にある。
仏国民豚肉生産隊連盟のポール・オフレ会長によれば、精肉市場は完全なる無秩序状態にある。
「我々の試算によると、1頭あたりの価格が20ユーロセント下落し、畜産業者の経済的な損失は、最近18か月で合わせて8億ユーロとなっている」
「フランス・インフォ」によると、フランスの農業は直接的損失だけでなく、以前ロシアへ輸出されていた製品によって欧州市場が飽和状態なったことで価格が低下し、困難な状況に陥った。「リムドール」社のジャン=リュック·スーリ社長は、「フランセ・ラジオ」のインタビューで、「わが社はロシアへ毎年およそ1000トンのリンゴを輸出していた」と指摘し、「これはわが社が生産している果物の約10パーセントだ。我々は今、他の国へより安い値段で果物を売らなければならない。私たちは、魅力の少ない他の市場を探さなければならなくなった」と語った。
ロシアは2014年8月、対ロ制裁を発動したEU加盟国を含む複数の国からの農産物の輸入を制限した。肉、サラミ、魚、野菜、果物、乳製品などの輸入が禁止された。ロシアは2015年6月25日、禁輸措置を2016年8月5日まで1年間延長することを決定した。