日英外相会談は、西側諸国や日本政府が南シナ海の係争海域における中国の活発な活動に懸念を抱いている中で実施された。
岸田外相は共同記者会見で、国際社会の前に立ちはだかる挑戦を排除するために、日本は英国と緊密に協力する意向であると発表した。ハモンド外相は、日本の国会で審議されている米国との同盟関係強化のために日本の自衛隊の可能性を拡大する法案を支持する考えを表し、この法案は日本と英国が平和と安定を維持するために緊密に協力することを可能にするだろうとの考えを表した。
また両外相は、来年開催予定の外務・防衛閣僚会議(「2プラス2」)で、化学、生物兵器に対する防護服などの防衛装備品の共同研究を促進するための方法などについて話し合うことも決定した。
日本は南シナ海の島の領有権を主張していないが、中国が同海域にある南沙諸島(スプラトリー諸島)で7つの人工島を建設していることに懸念を表している。これらの人工島は、日本の商船の大部分が通過する海域における中国の軍事プレゼンスを強化する可能性がある。
また日英両外相は経済分野について、日本とEUは2015年末までに自由貿易協定について合意に達することができるよう、交渉を活発化させる用意があることを確認した。