氷解によって出来つつある新たな航路を効果的に利用し、この地域の石油ガスの採掘を最適化するため、ロシアは北極圏と接する沿岸部および遠方の群島の大規模な刷新に取り組んでいる。
ビジネス・インサイダーは、ロシアは捜索救急活動用のステーションも含んだ軍事基地、港、滑走路、軍事司令部の建設に集中していると指摘し、北極圏の諸国のなかで極圏に同様の基地を持つような国はそんなに多くないと断言している。新たな軍事基地とは一部はソ連時代に作られたものが今、刷新されているのだが、こうした基地を支援するため、ロシアは北方艦隊の刷新作業を行っている。
ロシアが北極圏に開設しようとしている施設は総計で捜索救助ステーションが10箇所、深海港が16箇所、軍事空港が13箇所、レーダーステーション、対空防衛複合体が10箇所。
「ビジネス・インサイダー」は、北極の天然資源の自国への所属を主張している国としてロシア、デンマーク、ノルウェー、カナダ、米国を挙げている。