追悼行列が教会に近づいたとき、そばを通った自動車から発砲があった。警察が行進を一時停止させ、のち続行された。
8月、米国のほかの街の事象も思い出された。NY中心部で市民百人が平和デモを行った。警察は警戒を強めながら、デモへの介入はしなかった。
ファーガソンで丸腰の18歳アフロアメリカン少年を撃った警官ダレン・ウィルソン氏はのち、少年の死を悼む、ただし良心の呵責はない、と述べた。職務を誠実に果たしたまでであり、同じような状況が繰り返されても、別様に行動する余地は全くなかった、と同氏。
同氏によれば、現場では自らの生命が危機に晒されており、純粋な自己防衛が成立していた。煙草を万引きした疑いで少年を呼びとめ、パトカーから出ようとしたところ、少年が車の中に警官を突き返し、揉み合いになった。少年は数度、警官の顔面を殴打し、その拳銃を奪おうとした。警官は車内から少年に2度発砲し、車を出てからも発砲を続けた。計12発が発射された。警官は少年が両手を挙げてからもなお発砲した、との目撃談もある。警官自身はこれを否認している。
米国では多くの人がこれを人種差別的事件と見ている。事件のあと、ファーガソンをはじめ、ミズーリ州の別の町でも、定期的に、警官の逮捕と裁判を求める数千人単位のデモが組織され、頻繁に騒乱が起こった。