ベトナム原発第一号建設に向けた第一歩

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ロシア国営原子力企業「ロスアトム」とベトナム電力エネルギー社(EVN)は、ベトナム初の原子力発電所「ニンチュアン第一」建設の第一段階実現に関する一般的枠組み合意に調印した。

「ロスアトム」のベトナム駐在代表であるアンドレイ・スタンケヴィチ氏は「双方は、近く実現すべき作業のリストを確認し、それを実行する期限を決めた」と伝えた。

スタンケヴィチ氏は「プロジェクト実現に向けすでに何がなされたか」とのラジオ・スプートニク記者の質問に次のように答えた-

「1年前、ロシア側は、原発建設の技術的経済的基礎作りを完了した。それは、どこにどのように建設すべきか、そもそも経済的観点から見て、建設すべきかどうか、といった問いに答えるものだった。現在、この技術的経済的基礎については、ベトナム側がチェックしている。彼らは、建設作業に向け敷地を準備中だ。つまり、資産と建設場に住む人達のための土地の目録作りをし、移住場所の選定がなされ、賠償金の額が決められている。原発建設に伴い、そこの住民が移住するための新しい土地がすでに決まった。賠償金も支払いも始まりつつある。昨年末、ベトナム側は、用地準備に関する自分達の義務の枠内で、送電ラインや道路の建設を始めた。計画に沿って作業が続いている。」

最近ベトナム政府内での会議では、地元の住民達は、全体として、原発建設を歓迎していることが指摘された。なぜなら、それによって、この地方全体の福利が向上するからだ。大掛かりなプロジェクトが実現されることにより、地元の予算に新たな税金が流れ込み、かなりの数の雇用も確保される。ロスアトムは、できるだけ地元の企業を作業に引き入れる考えだ。地元企業の割合は、30 から40%.となるだろう。これは、技術的経済的基礎が承認された後、2017年に準備開始が計画されている技術プロジェクトによって決められることになる。

ロスアトムのスタンケヴィチ氏は、さらに次にように続けた-

「原発の基本プロジェクトと技術的プロジェクトは、驚くべきものではない。基本は、標準的なもので、ロスアトムにそれはあり、ロシアの多くの場所や世界の様々な国々で実現されている。しかし基本プロジェクトは、それぞれの具体的な場所と『結びついたもの』となるべきで、そこでの特殊性が考慮されなければならない。それぞれの場所には、独自の気象条件や地震学上の危険レベル、地理的諸条件があるからだ。ある原発は、内陸に、別のものは川の岸辺に、さらに別のものは海岸に立てられたりする。こうしたすべてを考慮する必要がある。基本プロジェクトを大事にしつつ、具体的な建設場所の諸条件に合うようにする、それが大切であり難しい作業となる。

技術的なプロジェクトと同時に、作業実施に向けた許可を得るための人まとまりとなった文書の準備も行われる。そうしたライセンスが得られて初めて、建設そのものが開始される。そうしたプロセスは、ロシアでもベトナムでも、他の大部分の国でも同じである。

ロシアとベトナムは、エネルギー面を含めて、良いパートナー関係を有している。原則的立場をめぐる完全な相互理解もある。そのことは、先頃ハノイで行われたロスアトムとEVN代表者の会合でも示された。その一方で、原発建設は、商業ベースでの問題でもある。期限や価格に関し、意見の衝突を裂けて通ることはできない。しかし相手の立場を完全に尊重する立場があれば、我々は常に、相互に受け入れ可能な解決法を見つけ出すことができるだろう。」

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