「欧州委員会の指導部とかつて議論したことを思い出す。彼らは米国のパートナーたちの行動に憤慨していた。国際格付け機関、事実上の米国の格付け機関が出す評価の多くは客観的でないと考えていた。これに関する彼らの憤慨は非常によく憶えている。当時から彼らは独自の、もうひとつの、独立した格付け機関を作ろうとしていた。ロシアもまた、それについて考えなければならない」とプーチン大統領。
またプーチン大統領は、「それは全ての市場の参加者から信頼を勝ち得るような、本当に独立した機関でなければならない」と述べた。
ナビウリナ氏は、独自の格付け機関を設立すべきだというのは、大手企業、銀行、保険会社の共通見解だ、としている。それは金融市場の総合的インフラ建設の一部であり、またそれは、「外国の市況や地政学的状況からは独立したものとなる」。
ロシアが創設しようとしている格付け会社は今年最終四半期にも稼動を開始する可能性がある。計画では、機関は投資家間で出資比率を平準化し、最大5%とした上、30億ルーブルの資本をもって、発足する。銀行や保険会社、企業経営者ら、発行者らが投資元となることが出来る。VTB、ビンバンク、ロスゴスストラフ、アルファバンク、ガスプロムバンクなどが出資に名乗りを上げている。