10日、国連経済社会局(DESA)人口部のジョン·ウィルモット部長は、会議の枠内で今後100年の世界の人口動態の変動予測に関する報告を発表した。
DESAの報告によると、世界の人口は21世紀前半に急速に増加し、2050年までに98億人となり、21世紀末までには少なくとも95億人、最大で133億人となる。なおウィルモット部長によると、112億人になる可能性が最も高いという。
ウィルモット部長は人口の増加について、その大部分は産児制限を実施している中国やインドではなく、赤道諸国や南アフリカのまだ人口の爆発的な増加が終わっていない国で人口が増えることによって起こると指摘した。
現在アフリカ大陸では約12億人が暮らしており、アフリカの住民は21世紀末には34億から56億人になる見込み。
世界の人口の増加は、先進国および途上国の高齢者の増加を伴う。中国やメキシコなどをはじめとしたこれらの多くの国では若者と高齢者の人口の差が3-4倍となり、年金制度を崩壊させ、保健、社会サービスのリセットを引き起こす可能性がある。