昨年、日本円とユーロの対ドル・レートは大きく下落した。米連邦準備理事会(FRB)が利上げした場合、この傾向が続くのは明らかだ。その結果、製品の低価格に関連して、日本と欧州では輸出ブームが起こるはずだとみられている。
なぜ投資家は外国へ突進したのか?その理由の一つは、それは米国株式市場の沈滞だ。その時、欧州市場と日本市場が二桁成長を見せた。
情報分析会社・格付け機関「モーニングスター」社の情報によると、投資家たちは一年間で米国のファンドから約640億ドルを引き出して、およそ1580億ドルを国際投資ファンドにつぎ込んだ。「モーニングスター」社の主任アナリスト、アリナ・ラミー氏は、「投資家たちが米国のファンドから資金を引き出しているという事実は、彼らが将来を懸念していることを示している」との見方を表している。「ETF セキュリティーズ」社のマイク・マクローン調査責任者は、「資金は、中央銀行の政策が柔軟性を失っている米国から、中央銀行が現在の変化により適応している場所へと流れている」との考えを表した。
米国経済は良好を示しているが、成長は不十分で、企業収益の成長見通しは不明瞭だという。