ドネツク墜落のマレー機、西側の報道はオランダ調査団の報告とは矛盾

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オランダの調査団はウクライナ東部のマレー機墜落現場で「対地、対空」級のミサイルのものとされる破片を発見した。これを受けて西側のマスコミ数社は、この破片はロシアのミサイルシステム「ブーク」から発射されたミサイルのものと性急な報道を行なったものの、オランダ人専門家らは調査は続けられており、現時点で何らかの帰結を出すのは早いと語っている。

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西側の主要なマスコミはこれまでも証拠を挙げないまま、マレー機墜落に関与したとしてロシアを非難してきた。

ウクライナ東部の紛争について、当初から報道に関わってきたRTのロマン・コサリョフ記者は、「この発見物についてBBC、CNNなど主要なテレビチャンネルがどんなあら筋を報じたかを見てきたが、テレビ報道の説は事件の合同調査グループの報告とは矛盾していることが分かった」と語っている。コサリョフ記者はこの件ついてのマスコミ報道を引用し、調査団は金属破片を見つけたが、これはもしかするとロシアのミサイル複合体『ブーク』から発射されたミサイルの一部である可能性があると報じていると語っている。

オランダ検察庁報道官でウクライナのマレー機事件捜査グループの代表を務めるヴィム・デ・ブリュン氏もRTからのインタビューに対し、「この破片が『ブーク』に関連したものであるか、立証はこれからだ。現段階で何らかの帰結を出すことは時期尚早」と語っている。

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コサリョフ記者によれば、仮に機体を撃ち落したのが『ブーク』だったとしても、その『ブーク』がロシアに所属したものであったということにはならない。ソ連もロシアもこの高射砲ミサイルを様々な国に輸出してきている。これを製造している企業、『アルマズ・アンテイ』は独自の調査を行い、その結果、仮にマレー機を撃ち落したのが『ブーク』だったとしても、それに1999年に生産からはずされている古い型が用いられたことを明らかにした。これはロシア軍の軍備には入っていないが、他の国では用いられている。ウクライナもそうしたうちのひとつ。

事件に関して出されている第1の説はドンバスのどこかに配備されていた『ブーク』から発射されたミサイルによって撃墜されたというもの。第2の説では、軍用機が「空対空」級のミサイルを発射して撃ち落したとされている。

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